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三洋電機、無線ブロードバンド事業に参入

三洋電機は、米国の無線ブロードバンドソリューションプロバイダーであるソーマ・ネットワークス社(SOMA Networks Inc.)と次世代無線ブロードバンドシステム「SoftAir(ソフト・エア)」を共同開発し、無線ブロードバンド事業に進出すると発表した。

システムは、実効速度最大12Mbps(将来的には37.5Mbpsまで高速化可能)の高速データ通信が可能な加入者系無線アクセス通信システム。三洋電機が生産・供給し、ソーマ・ネットワークス社と共同で販売及びサービスを行う。

また、音声通信とデータ通信をそれぞれ専用チャネルを使用して送受信するためデータ通信量に影響されることなく高品質な音声通話が可能なほか、電波の受信状態に応じて、常に最適な方向にアンテナを自動調整する「動的選択ダイバーシティ方式」を採用しているため、加入者装置を簡単に設置することができる。

また、基地局1台につき半径5キロメートル以上のエリアを見通し外の伝播環境でカバーできるため、少ない基地局でサービスが開始でき、事業者にとって投資効率の高いシステムとしている。

三洋電機では、2005年4月より、通信事業者と商用サービス網を使ったフィールドテストを開始しており、第一弾としてケイマン諸島のブロードバンド通信会社「ケイマン・ワン社」(caymanone)への納入が決定し、更に北米、東欧、東南アジアなどでも、フィールドテストや商談を進めているとしている。

<コメント>
2001年にはシャープとの提携、2002年にはNTTComとの提携で取り上げたSOMA Networksが、久しぶりにリリースに登場。リリース内では海外の案件しか取り上げられていないように、国内での展開は不明。

関連リンク:三洋電機の発表リリース

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