レインボー･パートナーズ、米AMG社の音楽レコメンデーション・エンジンの提供を開始

レインボー・パートナーズは、米All Media Guide社（以下AMG）が開発した、音楽のレコメンデーション・エンジン、「Tapestry（タペストリー）」の提供を開始したと発表した。

Tapestryは、ユーザーの好みや目的に応じた音楽を検索するシステム。曲のジャンル、スタイル、テーマ、曲調、使用している楽器、年代などを指定すると、それに適合する楽曲をリストアップしてくれるというもの。

AMGのデータベースは、楽曲を階層構造で計6,200のジャンルに分類しているのが特徴で、「ロック」でも「アシッドロック」、「ブリティッシュパンク」、「ファンクメタル」など、170以上の小ジャンルに分類している。こうしたデータを活かして要求に合う楽曲を検索する。

例えば、オンライン・ミュージックストアがTapestryを利用すれば、ユーザーの好みにあった楽曲を的確にレコメンドできるようになる。また、ユーザー自身が持っている音楽ライブラリにTapestryを適用すれば、目的に合ったプレイリストが作れるとしている。

レインボーはこのTapestryを家電メーカー、ソフトメーカー、オンライン・ミュージックストア、音楽販売業者などを対象に、ソフトやハードに組み込む形、またASPの形で提供していく。

すでに提供を開始しているメディア認識技術、LASSOと組み合わせることで、ユーザーの持っているMP3やWMA等の音楽コレクションを楽曲ごとに認識するとともに、同じアーティストの楽曲で持っていないものをレコメンドする、といった応用も可能になるとしている。

＜コメント＞
楽曲データベースの自動カテゴライズのようにも読み取れるが、単にカテゴライズが非常に細かい楽曲データベースにも読める。いずれにせよ、そのままの形でユーザーが利用することはないと見られる。

関連リンク：レインボー･パートナーズの発表リリース