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ソニー、生録データをPCに転送/編集可能なHi-MDウォークマンを発表

ソニーは、Hi-MD対応のMDウォークマンの新モデルとして、録音した楽曲をPCに転送し、自由に編集もできる「MZ-RH1」を2006年4月21日に発売すると発表した。

リニアPCM(サンプリング周波数44.1kHz/量子化ビット数16bit)方式での高音質録音が可能で、パソコンに転送して編集することもできる。

付属の音楽ファイル管理・再生ソフトウェア「SonicStage3.4」を使い、手持ちのMDに保存している楽曲コンテンツをデジタルデータのままパソコンに転送することができる。ただし、音楽配信(EMD)サービスで購入した楽曲は転送できないほか、他のPCでNetMDチェックアウトした楽曲も転送できない。

取り込んだ楽曲はGracenoteのMusicIDを利用して、楽曲情報が自動付与される。また、新たにMacへのアップロードにも対応。専用ソフト「Hi-MD Music Transfer for Mac ver.1.0」により、リニアPCM/Hi-SP/Hi-LPモードで録音したデータを1,411kbpsのWAVファイルに変換して取り込むことができる。

パソコンとのインターフェイスはUSB2.0。MDLP(132kbps)、もしくはMDLP4(66kbps)で録音した楽曲はそのままPCへアップロードできるが、SPモードの楽曲はリニアPCM(1,411kbps)、もしくはATRAC3plus(256kbps)に変換しながらのアップロードとなる。また、取り込み時にWAV形式も選択できる。

本体側面には有機ELディスプレイを搭載、各種情報表示やスペアナ表示も可能。11セグメントRECレベルメーターなども備えている。また、録音操作時に利用するキーを集中してレイアウトするなど、無駄な動きのない、直感的な録音操作が行なえる。

また、再生時に利用できる機能として「Dynamic Normalizer」(ダイナミック・ノーマライザ)を搭載。音量差の大きい曲が混ざって録音されたディスクでも、聴きやすいレベルに自動的にそろえるほか、小音量時の再生音も改善している。

さらに、従来比2倍となる大容量のカップリングコンデンサを採用。HDデジタルアンプなども使用しており、徹底した音質向上を図っている。

電源は付属のリチウムイオン充電池を使用、付属のACアダプタ、もしくはUSBバスパワーからの給電に対応する。連続使用時間はMDモードのLP4モードで19時間、Hi-MDのHi-LPが18.5時間。

外形寸法は87.7×17.3×87.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は106g。漢字の一行表示ができるリモコン、ヘッドフォンなどを同梱する。

カラーバリエーションはシルバーとブラック。ブラックはソニースタイル限定モデルとなっている。価格はオープン。

<コメント>
パソコンとの連携をアピールしたMDウォークマンだが、NetMDには事実上非対応。こうした製品戦略上の齟齬が分かりにくさを生じさせる要因となっていることに気づいてほしい。

関連リンク:ソニーの発表リリース

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