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RIAJ、2005年度「音楽メディアユーザー実態調査」を公表

日本レコード協会(RIAJ)及び日本音楽著作権協会、日本芸能実演家団体協議会・実演家著作隣接権センターは、2005年度「音楽メディアユーザー実態調査」を実施、報告書として公表した。

この調査は、音楽CD、音楽DVD、着うた等購入者の実態を把握すると共に、その背景にあるユーザーの意識や関連ハード、インターネット利用実態等の環境変化を明らかにすること等を目的として年1回実施しているもの。

調査は、2005年10月に東京30km圏で行なわれた面接留置きアンケートの結果をもとにしている。対象者は12~69歳の男女(小学生を除く)で、サンプル数は1,200。

調査時点でのポータブルオーディオプレーヤーの保有率は12.7%。また、今後の保有意向でもデジタル携帯オーディオプレーヤーが最も高い。保有者のうち録音ソースは購入アルバムCDが63.1%、有料音楽配信は11.8%。また、そのうち29.1%が友人から借りたCDをソースにしていると回答した。

インターネットの利用経験率は57.6%から61%に増加。有料音楽配信サービスに対するアンケートでは、認知率は62.7%と前年の56.9%から増加した。また、利用経験率は6.0%と、2004年度より横ばい傾向が続くものの、過去半年間の利用率
では、1.9%から3.1%と1.6倍に増加している。逆に今後インターネット有料音楽配信を「是非利用したい」・「興味はある」と答えた人の割合は全体の14.0%あった。

利用者の利用理由は「必要な曲だけ入手可能」が39.5%、「いつでも使える」が35.2%。逆に不満は「CDジャケット、歌詞カードがない」が29.6%、「曲種が少ない」が26.7%。「音質が悪い」と答えたユーザーも10.6%おり、50代男性で高くなっている。

利用しない人の理由としては「購入したCDで音楽を聴く方がよい」が41.6%と最多。「レンタルCDで聴く方がよい」、「支払方法への不安」がそれぞれ23.6%と続く。

<コメント>
アンケート結果は、どこに注目するかで恣意的に利用することができる素材でもある。それだけにメディアの抜粋には頼らず、調査結果は直接見た方が良い。もちろん、調査手法の妥当性などもあるが、結果を公表している姿勢は評価されるべきだし、プレーヤーメーカー、配信サービス事業者は今後の糧とすべきだろう。

関連リンク:日本レコード協会の発表リリース

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