トップページ»技術情報»ドコモ、FOMA端末用の新型マイクロ燃料電池を共同開発

ドコモ、FOMA端末用の新型マイクロ燃料電池を共同開発

NTTドコモ(ドコモ)とアクアフェアリーは、携帯電話用では世界最小のサイズとなるPEFC型燃料電池の動作検証に成功すると共に、実用化のための共同開発を行うことに合意したと発表した。

今回の取り組みでは、アクアフェアリーの独自技術である水から水素を発生させる水素発生剤 ならびに、薄膜成型技術を用いた発電セル、およびドコモの技術であるFOMA共通充電仕様に準拠した充電回路を融合させたPEFC方式の充電器を試作し、FOMA端末への充電動作の確認に成功したもの。

水素を発生させる仕組みや発電セルの構造が簡易でありながら、発電の効率が高いため、従来の開発品と比較して、4分の1以下のサイズ、2倍以上の出力(パワー)を実現している。

これにより、複数回充電可能な充電器を簡単に持ち運びでき、ACアダプタとほぼ同程度の時間での充電が可能となる。

この技術により、将来、燃料電池のFOMA端末への内蔵化も容易になるとしている。

<コメント>
この試作品はFOMA専用となっているが、電源の問題は携帯機器全般に共通する。カートリッジが水と水素発生剤から構成されることから、メタノールや直接水素を使った燃料電池より安全性の面で有利と見られる。今後の課題は、水素発生剤関連のコストになるだろう。

関連リンク:NTTドコモの発表リリース

【広告】

コメント&トラックバック

トラックバックURL:http://www.emd.gr.jp/2006/07/14/268/trackback/