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KDDI、携帯電話統合プラットフォームを構築

KDDIは、クアルコムとの業務提携により、携帯電話の基本ソフトウェアを一元的に開発し、携帯電話メーカー間での一層の共通化を図る統合プラットフォームを構築していくと発表した。

これは、ソフトウェアの高度化・複雑化が進む携帯電話の開発における一層のコスト競争力の強化を目的としたもの。

これまでもKDDIでは、ブラウザ、メーラーを初めとするモバイルインターネットにおける基本アプリケーションについて、クアルコムのMSMチップセットとBREWをベースにしたアプリケーションの共通化プラットフォーム「KDDI Common Platform」(KCP) において、各携帯電話間のソフトウェアの共通化を図っていた。

今回は、基本アプリケーションにとどまらず、OSやミドルウェアを含めた携帯電話におけるソフトウェアのほぼ全域までソフトウェア共通化の範囲を拡大し、統合プラットフォームとしてKDDIが携帯電話メーカーに提供する。

統合プラットフォームでは、クアルコムが開発した高性能ワンチップLSI「MSM7500」を採用し、最新無線通信方式である「EV-DO Rev.A」への対応を加速化するとともに、マルチメディア機能の一層の強化を図っていくとしている。

本プラットフォームの構築においては、クアルコムとの提携に基づき、KDDIと三洋電機および東芝が共同で開発を行い、KDDIが新規開発メーカーを含む携帯電話メーカーにプラットフォームを提供していく。

<コメント>
国内の携帯電話メーカーは世界規模のビジネスではないにも関わらず、高機能化が進み、開発コスト負担に苦しんでいる。着うたなどで先進的なイメージが定着してきたKDDIとしては、メーカーに魅力的な端末を開発し続けてもらうための仕組みをプラットフォームの形で提供していく戦略と捉えることができる。

関連リンク:KDDIの発表リリース

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