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イー・アクセス、アッカ社経営体制の変更を提案
イー・アクセスは、アッカ・ネットワークスに対し、取締役7名の選任と現任取締役3名の不再任を、アッカ社第8回定時株主総会の付議議案に含めるよう求める株主提案を行ったと発表した。
イー・アクセスは、アッカ・ネットワークスの発行済株式総数の13.10%(2008年1月11日時点)を保有しており、筆頭株主の立場から経営の抜本的改革を求めている。
提案理由として、アッカ・ネットワークスは個人向けDSL事業の売上減少を、法人向けサービス事業やM2Mを含むソリューション支援等の新規事業によってもカバーできず、平成18年度に引き続き平成19年度も売上高及び経常利益ともに減収減益が見込まれており、経営上の岐路に立たされていると指摘。
このような現状を打開するためには、経営陣を一新し、事業経営力と専門的知見を有する人材を起用してブロードバンド通信事業に精通した経験豊富なマネジメントチームを新たに編成することにより抜本的な経営改革を行う必要があるとしている。
イー・アクセスでは、アッカ・ネットワークスの企業価値向上が狙いであり、イー・アクセスのADSL事業・AOL事業や、関連会社イー・モバイルなどとの連携も積極的に検討を行うことで、アッカ・ネットワークスの株主・ADSLユーザー等ステークホルダーの利益を最大化することを目指すとしている。
<コメント>
ADSL事業者として競合となる事業者への経営体制の変更提案は、先々の合従連衡を見越したものと見ることができる。また、先日のWiMAXを巡る免許争奪戦では敗れたもの同士であり、モバイル通信での存在感が薄まっていくことの危機感の表れとも言えるだろう。
関連リンク:イー・アクセスの発表リリース
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