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KDDI、中部電力系のFTTH事業者CTCを買収

KDDIおよび中部電力は、2008年1月25日開催の両社取締役会において、2008年4月1日を期して中部電力が保有する中部テレコミュニケーション(CTC) の株式一部譲渡を行う株式譲渡契約を締結することを決議し、合意したと発表した。

中部電力が保有するCTCの株式1,660,709株(CTC発行済株式総数の80.5%)を、KDDIが取得する。売買金額は379億3200万円。最終的な売買価額は、株式売買の実施時点のCTCの財産状況等を踏まえ、調整を行ったうえ確定する。

なお、中部電力は株式譲渡と同日に、CTCが中部電力向けに提供している電気事業用通信線路関連事業に関する権利義務を、会社分割の方法によりCTCから承継する。

KDDIでは、これにより、顧客基盤・インフラ等、CTCが築いてきた事業基盤を活かし、中部地区における通信事業の更なる展開を図ることができるとしている。

<コメント>
噂に上っていたKDDIによる買収策が正式発表に。KDDIによるFTTH事業者の買収と言えば、東京電力から譲渡を受けたTEPCOひかりに続くものとなる。元々NTTへの対抗軸として電力系通信事業者は期待されていたが、それらが通信事業者であるKDDIの下で再編されていく構図。KDDIがNTTへの対抗軸となるには一層の業界再編が必要となるだろう。

関連リンク:KDDIの発表リリース

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