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NEC液晶テクノロジー、高精細2.7型カラー液晶ディスプレイモジュールを開発

NEC液晶テクノロジーは、直視型カラー液晶ディスプレイモジュールの量産品としては世界最高となる413ppiを実現する、低温ポリシリコンTFTカラー液晶ディスプレイモジュール「NL9654HL06-01J」を製品化したと発表した。

新製品は、対角6.8cm(2.7型)のコンパクトサイズながら、フルハイビジョン解像度(1920×1080ピクセル)と親和性の高いQHD(960×540ピクセル)の表示解像度に対応。さらにNTSC比70%の広色度域と300cd/m2の高輝度を両立している。

放送用・業務用ハイビジョンカメラのビューファインダ向けを想定しており、放送用・業務用カメラの必須条件である「高精度なピントの調整・確認」を、より高精細な映像で行えるとともに、外部モニタを用意することなく、「被写体の色の確認」をビューファインダのみで行えるようになるとしている。

2008年7月下旬よりサンプル出荷を開始、サンプル価格は100,000円。今後1年間で1万台の出荷を見込んでいる。

<コメント>
小型ディスプレイにも高精細技術が進み、高解像度のコンテンツの再生にも可能になってきている。今回発表のモジュールは業務用ビデオカメラのファインダー向けとのことだが、価格次第ではポータブルプレーヤーへの搭載も検討されていくだろう。ただ、ポータブル環境で高解像度コンテンツがアピールポイントになるかどうかは熟慮が必要だろう。

関連リンク:NEC液晶テクノロジーの発表リリース

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