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NECエレ、USB2.0対応機能内蔵32bitオールフラッシュ・マイコン12品種を発表

NECエレクトロニクスは、1秒間に最大12メガビットのデータ転送を行う「USB2.0」通信機能を1チップ上に搭載した32ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン12品種を製品化し、サンプル出荷を開始したと発表した。

新製品は、NECエレクトロニクスの32ビットCPUコア「V850ES」を搭載したフラッシュマイコン上にUSB2.0通信のコントローラ機能を集積したマイコン。

ホスト機器に向けたホスト・コントローラおよび周辺機器に向けたファンクション・コントローラという2種類の機能を1チップに集積しており、USBチップを外付けすることなくUSB接続が可能なシステムを構築できる。

また、従来のV850ESコア製品と比べ、CPUコアの動作周波数を約1.5倍の48メガヘルツへ高速化し、98MIPSという高速・高性能を実現している。

さらにUSBシステムを構築する各種ドライバソフトの同時提供が可能で、モータ制御タイマ、リアル・タイム・カウンタなどの新たな周辺機能が内蔵されている。

USBによる通信機能が付加されたプリンタ、オーディオ機器などを主要なターゲットとしている。

端子数、内蔵メモリ容量、およびUSB機能が異なる12品種を設定しているが、一例として128本の端子、512KBのフラッシュメモリ、合計56KBのSRAM、ホスト機器および周辺機器向けのUSBコントローラを搭載した最上位製品「V850ES/JH3-U」のサンプル価格は、1,000円/個。量産は2008年11月から開始、2010年3月には12品種合計で月産100万個の生産を予定している。

<コメント>
オーディオ機器もターゲットとしているが、12Mbpsというデータ転送速度は大きくなる一方のオーディオデータを扱うには遅い印象を受ける。

関連リンク:NECエレクトロニクスの発表リリース

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