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セイコーエプソン、EInk専用電子ペーパーコントローラICを開発

セイコーエプソンは、E Ink社製電子ペーパーディスプレイ(Vizplex)の描写を高速化、かつ部分書き換えができる専用コントローラIC 『S1D13521』をE Ink社と共同開発、2008年8月より量産開始すると発表した。

電子書籍、電子新聞、電子タブレット、電子ノート、ノートPC用サブディスプレイなどの新しいアプリケーションに最適な、独自開発の高性能ディスプレイエンジンを搭載。高解像度対応(4,096×4,096ドット)でありながらホストCPUに負荷をかけることなく、従来製品では実現できなかった高速描写、高速部分書き換え、32階調グレースケール対応などの機能をサポートする。

また、外付け温度センサインタフェースを持ち、自動的に温度補正された「Waveform」(制御信号)をディスプレイに供給することにより、E Ink社製電子ペーパーの最適な表示品質を実現する。

サンプル価格は1,800円、月産10万個以上の生産を予定している。

<コメント>
携帯電話の筐体外側に利用されるなど、低消費電力で書き換えの少ない用途への表示デバイスとしてコンシューマ機器への適用も始まっている電子ペーパーディスプレイ。大画面だけでなく、携帯プレーヤーなど小さなサイズのディスプレイへの適用も期待できるだろう。

関連リンク:セイコーエプソンの発表リリース

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