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超高速インターネット衛星「きずな」、世界最高速1.2Gbpsのデータ通信に成功

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と情報通信研究機構(NICT)は、超高速インターネット衛星「きずな」のマルチビームアンテナを使用し、超高速小型地球局との世界最高速度となる1.2Gbps(622Mbps×2波)での超高速データ通信に成功したと発表した。

今回は、超高速小型地球局(車載型:アンテナ径2.4m相当)をNICT鹿島宇宙技術センターに設置し、「きずな」初期機能確認作業において2008年5月2日に実施したもの。

現在運用されている衛星インターネットサービスは、代表的なものでJSAT(日本)が最大上り2Mbps/下り10Mbps、Wildblue(米国)が最大上り256kbps/下り1.5Mbps。

1.2Gbpsでの超高速データ通信は、地上通信網のバックアップ回線や大容量データ伝送に役立ち、デジタルディバイドの解消に有力な通信手段となりえるものと期待されている。さらには、ハイビジョンの16倍の情報量をもつスーパーハイビジョン伝送も可能にするとしている。

今後も、アクティブフェーズドアレイアンテナなど、「きずな」の機能・性能確認を実施していく予定。

<コメント>
コンシューマレベルで利用できるインフラではないが、基幹網として衛星が使えることはリリース内にもある通り、災害時などで威力を発揮するだろう。課題は平時の利用法と、災害時にそれが支障を来すことへの配慮になるだろう。

関連リンク:宇宙航空研究開発機構の発表リリース

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