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東芝、32GBの組込み式NAND型フラッシュメモリを発表

東芝は、携帯電話やビデオカメラなどの携帯機器向けに、業界最大となる大容量32GBの組み込み式NAND型フラッシュメモリなどを発売すると発表した。

新製品は、標準の小型パッケージに先端技術43nmプロセスによる32GbitNANDチップ8枚とコントローラチップを納めた制御機能付メモリ。1GBから32GBの7種類をラインナップする。

MultiMediaCard Association(MMCA)が規定するメモリ・カード規格「MMCA Ver.4.3」や、SD Card Association(SDA)が規定する「SDA Ver. 2.0」などに準拠したコントローラを内蔵しており、書き込みブロック管理や誤り訂正、ドライバ・ソフトウエアといったNANDフラッシュ・メモリの制御機能の開発が不要となっている。

JEDEC/MMCA Ver. 4.3準拠のHS-MMCインタフェースを備えた品種「e-MMC」と、SDA Ver. 2.0準拠のSDインタフェースに対応した品種「eSD」の2種類があり、e-MMC品はシーケンシャル・モードでの書き込み速度が最小10MB/秒(ターゲット値)、読み出し速度が最小20MB/秒(ターゲット値)。eSD品は、書き込み速度と読み出し速度ともにSDAの「Class 4」に基づく。

パッケージは2~32GB品がいずれも169端子のFBGAで、1GB品が153端子のFBGA。

2008年9月から順次サンプル出荷を行い、2008年第4四半期(10-12月)から量産を開始する。

<コメント>
適用製品として携帯電話やビデオカメラが挙げられているが、携帯プレーヤーも当然ターゲットとなるだろう。大容量の記憶容量はどうしても動画用途で考えられがちだが、基本的なオーディオファイルでもHDDでは足りないと言われていたこともあるだけに、ニーズとしては少なくないと考える。

関連リンク:東芝の発表リリース

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