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エクシング、ジョギング用音楽配信サービスを開始

ブラザー工業の子会社エクシングは、ブラザー工業のネットワーク&コンテンツ事業の新システムを利用し、コンテンツ配信において培ったノウハウとデータを活かした、ジョギング用音楽配信サービス「EXERMUSIC(エクサミュージック)」を2008年9月11日より開始すると発表した。

「EXERMUSIC」は、ユーザー個人の運動レベルに合わせて“ランニングのリズム”と“楽曲のリズム”をマッチングさせ最適な運動環境を作り出すサービス。ユーザーはEXERMUSICのサイト上で個人の運動レベルや好みに応じてコース・楽曲をカスタマイズし、同サイト上で自動生成されたデータを携帯音楽プレイヤーで聴きながらジョギング等を行うことにより、運動能力の向上を目指すことができる。

楽曲はエクシングが保有するデータベースの中からジョギング用に厳選した1万以上のデータから提供され、ユーザーが自分のトレーニングの状況、好みや気分に合わせて選択した複数の楽曲をリアルタイムで1つのMP3データとして生成する。生成されたMP3データは楽曲を単純に繋げるだけではなく、ユーザーの運動レベルに合わせたテンポ/ビート(BPM)に編集する作業も同時に行っている。

配信データの仕様は、圧縮方式(ファイル形式)がMP3、ビットレートが128Kbps、サンプリング周波数44.1kHz、量子化ビット数16bit(stereo)。MP3対応の一般的な携帯音楽プレーヤーなら再生できるとしている。

料金は、トレーニングデータ(MP3)の長さに応じて、525円(30分以内)、578円(60分以内)、630円(90分以内)、683円(120分以内)と4つの料金設定となっている。

決済方法はクレジットカードでの支払いのみとなっている。

なお、ガイダンス等の運動メニューは、市民ランナーから五輪選手まで様々な層から支持されているプロ・ランニングコーチの金哲彦氏が監修している。

<コメント>
ユーザーごとに好みのリミックスアルバムを生成して配信するようなイメージだが、そこに「健康」のキーワードを付加して点が興味深い。配信データはDRMのかかっていないMP3ファイルのようだが、ユーザーごとにオリジナルのデータが生成されるとすれば、無闇に複製することもないだろうし、「健康」に紐付いている以上、他人のデータを聴きたいというニーズも多くはないだろう。また、「健康」に関しては対価を払うことを厭わない文化もあるため、ただのコンテンツへの支払いよりはビジネスとして成立する可能性は大きいと考えられる。

関連リンク:ブラザー工業の発表リリース

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