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首都大学東京とZMP、次世代音楽配信サービスを共同研究

ゼットエムピー(ZMP)は、ロボット技術を使ったアプリケーション事例として、次世代音楽配信サービスの共同研究を、ウェブ・インテリジェンスの専門家である首都大学東京システムデザイン学部高間康史准教授と開始したと発表した。

この研究は2006年8月に発表したZMP製自走式ミュージックプレーヤーmiuroを利用し、ロボティクスとウェブ・インテリジェンスによる高精度な楽曲レコメンドサービスへの展開を目指すもの。

miuroは自律移動技術を搭載し、ケンウッド音質マイスターのチューニングによる高性能な音質を実現した音楽プレーヤー。

研究では、音楽を楽しむ動機付け音楽が再生されるまでのプロセスが煩雑なパソコンによる音楽配信サービスに対し、miuro が自らユーザーに働きかけ、自然に音楽を楽しむことができ、好みの音楽が自動的にレコメンドされることを目指す。

レコメンドの手法としては、再生・停止、音量調整などはもちろんのこと、再生している音楽が「好き」な場合はmiuro をなでる、「嫌い」な場合はmiuro を叩くことでレコメンドの精度が上がっていくeasyインターフェース、miuro の自走性とセンサを活用し、日中のリビングルームで好みの曲、夜間のベッドルームで好みの曲など、状況(時間×場所)に応じて楽曲にタグを付与するシチュエーションでのタギングを検討する。

また、miuro から聞いている音楽と、パソコンで閲覧しているウェブサイトを連携させ、miuro で聞いている音楽に関連のある広告をウェブサイト上に表示したり、反対に閲覧しているウェブサイトの内容に応じた音楽をmiuro から配信するシチュエーション・ターゲティングにも取り組む。

尚、miuroによる様々なアプリケーションの検討が可能なmiuro SDK(Software Development Kit)、並びにmiuroを用いた受託開発を受注開始する。

<コメント>
音楽配信サービスでは、欲しい楽曲が決まっているユーザーに速やかに目的の楽曲を提供する機能と、欲しい楽曲が決まってないユーザーにお勧めの楽曲を提供するコンシェルジュ機能が求められる。コンシェルジュ機能ではネット上にバーチャルな存在を提供しようとする試みはいくつか見受けられるが、それをリアルな存在、しかも身近なところにいるロボットに見出した点は興味深い。ロボット型音楽プレーヤーとしてはソニーのRollyがあるが、もうひとつの方向からのアプローチと言えるだろう。

関連リンク:ゼットエムピーの発表リリース(PDF)

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