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東芝、データの高速処理を可能としたオーディオ制御マイコンを開発

東芝は、ARM社の組み込み32ビットRISC CPU「Cortex-M3」コアを搭載し、144MHz(180DMIPS)動作を実現した、デジタルオーディオ機器制御に最適な汎用マイコン「TMPM320C1DFG」を製品化したと発表した。

新製品は、「CortexTM-M3」コアおよびメディアインターフェースとしてHi-Speed USB/SDカードのホストコントローラを、またメモリとして大容量320KバイトのSRAMと1Mバイトの混載DRAM(eDRAM)を1チップに搭載している。

処理性能の高い「CortexTM-M3」コアおよび独自のバスアーキテクチャにより、低消費電力でかつ大量のデータを短時間に処理することが可能となる。例えば、音楽データの中に含まれる曲、アーティスト、アルバム等の情報をデータベース化し、目的の曲情報をより高速に検索することができ、処理動作の最速時(144MHz)には1,000曲のデータベースを約30秒で構築できるとしている。

SDカードホストコントローラはSDA規格Ver2.00に準拠し、CPRM技術を使用した著作権保護コンテンツを扱うこともできる。

また、混載DRAMを1チップに搭載することにより、基板の縮小化、低ノイズ化に寄与する。パッケージはLQFP144。

2009年3月下旬からサンプル出荷を行い、同年7月から量産を開始予定。サンプル価格は1,500円(税込)。

<コメント>
携帯プレーヤーも大容量化に伴い、楽曲の検索機能が快適なリスニング環境にとって重要な要素となっている。今回発表のマイコンを搭載した製品では、そうした機能の快適さ向上が期待できるだろう。そうした観点でのプレーヤーの評価もより重要視されることになるだろう。

関連リンク:東芝の発表リリース

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