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NECエレクトロニクス、3曲同時再生も可能なシステムLSIを開発

NECエレクトロニクスは、カーオーディオ用途に最適なシステムLSIを製品化し、「μPD35502」の名称でサンプル出荷を開始したと発表した。

μPD35502は、従来品と比べて音楽データ処理能力を3倍程度向上させており、複数(最大3種類)の曲を同時再生することが可能となっており、乗用車の前席と後席で、異なる複数の音楽を同時に再生するシステムを容易に構築できる。

USBインタフェースに加え、新たにSDカードインタフェースを内蔵しており、携帯音楽プレーヤー、USBメモリのほかSDカードからの音楽再生にも対応が可能となった。

また、オプションでBluetoothモジュールの外付け、およびBluetoothソフトウェア・プロトコル・スタックを付加することができ、携帯電話におけるハンズフリー機能、手持ちの携帯音楽プレーヤーからの音楽再生や後部座席への音楽データ転送の実現といったBluetooth通信が可能となっている。

将来的には、対応する圧縮音楽フォーマットの追加などを、LSIを変更することなくソフトウェアのバージョンアップのみで行うことができるとしている。

さらに、新製品を用いたカーオーディオ製品を開発する際、ドライバソフトからアプリケーションソフトまでMP3/WMA/AACデコード機能などを含めた新製品の機能すべてを実現するソフトウェアも同時に発売する。オプションでは最大4倍速CDリッピングなどのソフトウェアも提供されるため、システムの機能拡張が容易となっている。

サンプル価格は2,000円/個、ソフトウェアの価格は1本あたり300円から。量産は2009年9月から月産30万個で開始する計画。

<コメント>
3曲同時再生という機能の用途がすぐにはイメージできなかったが、自動車の前席と後席というのは確かにあり得るだろう。ヘッドフォンとの接続もBluetoothなどでワイヤレスになるのであれば、携帯プレーヤーでも1台の端末から複数の音源を再生するという用途は出てくるのではないだろうか。

関連リンク:NECエレクトロニクスの発表リリース

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