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ソニー、高音質・高画質技術を結集した“ウォークマン”Xシリーズを発表

ソニーは、独自のフルデジタルアンプ“S-Master”をはじめとする6種類のデジタルクリアオーディオテクノロジーを搭載し、3.0型ワイド有機ELディスプレイを採用することで高音質・高画質を実現した“ウォークマン”NW-X1000シリーズ2機種を発売すると発表した。

搭載フラッシュメモリ容量は32GB(NW-X1060)、16GB(NW-X1050)。

対応音声圧縮形式は、MP3、WMA、ATRAC/ATRAC Advanced Lossless、リニアPCM、AAC/HE-AAC。著作権保護されたWMA、AACファイルには対応しない。

オーディオの高音質化に際し、次の6種類のデジタルクリアオーディオテクノロジーを搭載した

  • ソニーがAVアンプやホームシアター関連製品に搭載しているフルデジタルアンプ“S-Master”をヘッドフォンに最適化して搭載。
  • 従来モデルで搭載していた「ノイズキャンセリング機能」をデジタル化し、周囲の雑音を98.0%カット。
  • 大口径13.5mmのドライバーユニットを採用した密閉型ヘッドホンを付属。
  • さらに独自の高音域補完技術“DSEE”を採用。“MP3”や“ATRAC”などのフォーマットに圧縮する際に、取り除かれた高音域を補完する。
  • ヘッドホンに音を出力する過程で生じていたL/R(左/右)の音の混在を抑制する技術「クリアステレオ」も搭載。これにより、本来のL/R(左/右)の音をヘッドホンに届けることが可能になり、クリアで臨場感のあるサウンド音質を実現している。
  • 低音を増強すると発生しやすい「音の歪み」を抑制し、クリアで力強い重低音を実現する「クリアベース」を搭載。

3.0型有機EL / WQVGA(432×240ドット)ディスプレイを搭載。対応動画圧縮方式は、AVC(H.264/AVC)、MPEG-4、Windows Media Video。著作権保護されたWMVには対応しない。対応静止画ファイル形式はJPEG(Baseline, 4096×4096 ピクセルまで)。

ボタンとタッチパネル、2通りの方法で軽快かつ快適に本体操作が可能。タッチパネルでは、聴きたいアルバムをすぐに選べる「アルバムスクロール」機能や、ビデオの見たいシーンをすばやく検索できる「シーンスクロール」機能など、直感的操作が可能となっている。

FMラジオの受信、ワンセグTVの視聴および録画も可能。

さらにIEEE 802.11b/gの無線LAN 機能を搭載し、YouTubeの視聴やブラウザによるWEBサイト閲覧を外出先でも利用できる。公衆無線LANサービスとして「BBモバイルポイント」への簡単接続と「FLET’S SPOT」(PPPoE)に対応する。

パソコンとのインターフェイスは、WM-PORT(22ピン)経由のUSB2.0。音楽管理ソフトとして「Sonic Stage V」(Windows XP/Vista対応)が付属。また、新たにドラッグ&ドロップでの楽曲転送にも対応した。

電源は内蔵型リチウムイオン充電池。持続時間は、音楽再生で約 33時間、ビデオ再生で約 9時間、ワンセグ視聴で約 4.5時間、無線LAN接続で約 5.5時間。WM-PORT経由のUSB充電に対応し、充電時間は約3時間(約1.5時間で80%充電)。

最大外形寸法は、約52.5×97.4×10.5mm(幅x高さx奥行)。重量は約98g。

カラーリングはブラックとレッドの2色。ソニースタイル限定モデルとしてアイスブラック(32GBモデルのみ)が設定される。

<コメント>
大容量や動画再生、タッチパネルといったiPodが提示した業界標準ともいえるスペックは踏まえた上で、高音質技術やワンセグ、FMチューナー、無線LANといったサービスまで絡めたスペックも搭載した、いわば全部入りモデル。世界的な出荷台数を前提とした価格設定ができないのであれば、国内市場においてこの戦略は妥当といえるだろう。惜しむらくはBluetoothの非搭載だが、高音質を謳っている以上、トレードオフとなるBluetoothは搭載できなかったとすれば致し方ないところだろう。

関連リンク:ソニーの発表リリース

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