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NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジ、半導体事業を統合

NECエレクトロニクス、ルネサス テクノロジ(ルネサス)、日本電気(NEC)、日立製作所、および三菱電機の5社は、NECエレクトロニクスとルネサスの事業を統合する方向で、今後、統合条件に関する協議を開始することに合意したと発表した。

NECエレクトロニクスは2002年にNECから、ルネサスは2003年に日立製作所及び三菱電機からそれぞれ分離独立する形で設立された半導体専業企業。これまでマイコンを中心に各々が事業をおこなってきたが、世界的な半導体市場の競争が激化する中、より一層の経営基盤と技術力の強化を図り、企業価値の増大に努めることを目指し、事業統合の検討開始に合意したもの。

NECエレクトロニクスとルネサスは、2010年4月1日を目処に事業を統合し、統合後の新会社の上場を維持することを検討の前提としている。

統合後の新会社は、マイコン、システムLSI、個別半導体という3つの製品群を持ち、半導体全体では世界第3位の会社となる。

NECエレクトロニクスとルネサスの両社は、2009年7月末を目処に、事業統合のための契約を締結する予定。

<コメント>
半導体と言えば、CPUやDRAM、フラッシュメモリが話題に上るが、マイコンやシステムLSIも自動車や携帯電話にとってはなくてはならない要素のひとつ。需要の大きな割合を占める自動車の不況が大きく影響していることは容易に推察できるが、開発力など企業の競争力としての増強も喫緊の課題ではあっただろう。

関連リンク:NECエレクトロニクスの発表リリース

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