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ソニー、約7.2mmの薄型の本体に有機ELディスプレイ搭載の“ウォークマン”Aシリーズを発表

ソニーは、、“ウォークマン”の中で最薄となる約7.2mmの本体に2.8型ワイド有機ELディスプレイを搭載した“ウォークマン”NW-A840シリーズ3機種を2009年10月31日より発売すると発表した。

内蔵フラッシュメモリ容量は、16GB、32GB、64GB。

対応音声圧縮方式は、MP3、WMA、AAC、HE-AAC、ATRAC、ATRAC Advanced Lossless、リニアPCM。著作権保護されたWMA、AACファイルは再生できない。

高級デジタルアンプなどにも搭載しているフルデジタルアンプ“S-Master”を搭載。音声信号をフルデジタル処理するため、音の歪みや音質劣化、変換時に生じるノイズを最小に抑え、原音を忠実に再生する。

周囲の騒音を約98.0%除去するデジタルノイズキャンセリング機能を搭載。別売の録音ケーブル『WMC-NWR1』を利用して他機器と接続すると、“ウォークマン”以外から再生される音楽などにノイズキャンセルをかけることができる外部入力モードと、音楽を再生しないときでも周囲の騒音を低減することができるサイレントモードを搭載する。

「Heavy」「Pop」「Jazz」「Unique」の4パターンと、お好みで設定できるカスタムモードを2つ備えた5バンドイコライザを搭載、高音域の再生帯域を補完する「DSEE」(Digital Sound Enhancement Engine) 、本来のステレオサウンドをヘッドホンへ届ける「クリアステレオ」、引き締まった力強い低音を実現する「クリアベース」を搭載する。

再生音を3Dプロセッサーで変換し、実在しない音源があたかもそこにあるかのような、「スタジオ」「ライブ」「クラブ」「アリーナ」「マトリックス」「カラオケ」の6つのモードのサラウンド音場を実現するバーチャルホンテクノロジー(VPT)も搭載する。

音声ファイルの再生スピードを、0.5倍速~2.0倍速の9段階から選択することができる「再生スピードコントロール」、音声ファイルの聞きたい部分(A-B間)を任意で指定すれば、その部分だけを繰り返し再生することができる「A-Bリピート」、音声ファイルを再生しながら上ボタンを押すと、1回押すごとに3秒ずつ再生位置を戻すことができる「クイックリプレイ」といった便利な3つの語学学習機能も搭載する。

2.8型のワイド有機ELディスプレイ(400×240ドット)を搭載。対応する動画圧縮方式はAVC(H.264/AVC)、MPEG-4、WMV(Windows Media Video9)。最大720ドット×480ドットのSD画質の動画ファイルの再生に対応。著作権保護されたWMVファイルは再生できない。静止画のJPEG画像も表示できる。

音楽管理・転送ソフトウェア「SonicStage V」からの音楽転送に加えて、ドラッグ&ドロップ方式による転送も可能。音楽管理・再生ソフトウェア「iTunes」のミュージックライブラリー画面から、曲名を選んで音楽ファイルをドラッグ&ドロップ転送することも可能となった。また、ハードウェアプラットフォームの高性能化により、転送速度は従来機種比約3倍の高速化を実現している。

さらに「SonicStage V」の後継となる、体験型・統合アプリケーション「x-アプリ(エックス・アプリ)」を新たにに開発。従来からの音楽ファイルに加えて、動画・静止画ファイルの管理・転送が可能となるとともに、「x-アプリ」上で管理している静止画や音楽を使って、手軽にオリジナルコンテンツ制作を可能としている。

シンクパワーが提供する歌詞データ販売サービス「歌詞ピタ」から歌詞データを購入/ダウンロードし、「x-アプリ」上で楽曲データと結合し、その楽曲をウォークマンに転送するという仕組みで、本体の音楽再生画面上に、音楽の進行にあわせて歌詞を自動的にスクロール表示できる「歌詞ピタ」機能を搭載。歌詞を確認しながら音楽を聴いたり、テレビに“ウォークマン”の音楽再生画面を出力し、カラオケのように歌って楽しんだりすることができる。

機器連携も充実し、PS3から“ウォークマン”への音楽・動画・静止画ファイル転送だけでなく、“ウォークマン”内に保存されている音楽や動画・静止画を、PS3を介して出力し、テレビで再生することも可能。ソニー製ブルーレイディスクレコーダーと連携し、自宅で録ったテレビ番組を、高速で転送することもできる。ブルーレイディスクレコーダーの「おまかせチャプター」で自動的に打たれたチャプターや、ブルーレイディスクレコーダーで録画した際に付与される「ジャンル情報」も一緒に転送され、“ウォークマン”で見たいシーンや転送された番組を検索することもでき、ブルーレイディスクレコーダーで途中まで視聴した録画番組を“ウォークマン”に転送すると、視聴していた部分から“ウォークマン”で再生できる「再生位置同期」機能にも対応する。

EZ「着うたフル」を再生できるLISMO「オーディオ機器連携」にも対応。au携帯電話でダウンロードしたEZ「着うたフル」をパソコンやHDDコンポ“ネットジューク”『NAS-D500HD』『NAS-M700HD』などに取り込み、“ウォークマン”に転送することができる。

パソコンとのインターフェイスはHi-Speed USBとWM-PORT(22ピン)。パソコンを使わずに、CDまたはMD対応ポータブルオーディオプレーヤー/コンポから、本体へ音楽を直接録音できる、「ダイレクトエンコーディング機能」も搭載する。

FMチューナーを搭載するほか、ホームメニューに「ポッドキャスト」を用意し、音声ならびにビデオのポッドキャストに対応する。

電源は内蔵型リチウムイオン充電池。充電方法は、WM-PORT経由のUSB充電。電池持続時間は音楽再生で約29時間、動画再生で約9時間。充電時間は約3 時間、約1.5 時間で80%充電となる。

最大外形寸法は約104.9×47.4×7.7mm(縦×横×厚さ)。重量は約62g。

カラーバリエーションは、ブラックとブラウンの2色。価格はいずれもオープン。

ソニースタイルでは『NW-A847』のソニースタイル限定モデル『NW-A847/V』(アークティックバイオレット)が設定される。

<コメント>
位置づけとしては、iPod touchの対抗とされるだろうが、タッチパネルではなく、ゲームをはじめとしたアプリケーションも提供されていないという違いがある。ただ、そうしたスマートフォンに近い機能を必要とせず、音楽と映像を楽しむだけのニーズには当てはまるだろう。あとはダウンロード提供されるアプリケーションの出来に依る部分で評価は変わってくると推察される。

関連リンク:ソニーの発表リリース

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