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ウィルコム、事業再生ADR手続利用を開始

ウィルコムは、今後の事業再生と事業継続に向けた強固な収益基盤の確立および財務体質の抜本的な改善を図るため、今般、「産業活力再生特別措置法所定の特定認証紛争解決手続」(事業再生ADR)による事業再生をめざし、事業再生実務家協会への事業再生ADRの手続を正式申請し、受理されたと発表した。

事業再生計画案において金融機関に要請する金融支援の内容は、一定期間、債権者に対し、借入金等債務の元本残高の維持を求め、その後については、債権者に対する債務の弁済スケジュールの変更を求める予定としている。

事業再生ADRの利用については、現行のPHS事業に加えて、高速モバイルデータ通信「WILLCOM CORE XGP」を展開していくに当たり、財務体質の抜本的な改善を機動的に推進していくことが不可欠だという判断からとしている。

なお、事業再生ADRという手段を選んだ理由としては、サービスの継続を確保することが出来るからとしており、サービスを利用しているユーザー、また販売店やメーカーなど取引先に、事業再生ADR利用申請による影響はないとしている。

<コメント>
WILLCOM CORE XGPの試験サービスの内容からも、その財務状況には事業維持が困難ではないかと懸念されていたが、それが裏付けられた格好。サービスは継続されることとなったが、新しいサービスが圧倒的な人気を得ることは難しく、競合となるサービスに顧客を奪われる状況に変化がなければ、さらに踏み込んだ経営判断が必要となるかもしれない。

関連リンク:ウィルコムの発表リリース

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