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イー・アクセス、イー・モバイルの完全子会社化に基本合意

イー・アクセスは、イー・モバイルとの間で、両社間の株式交換の方法による経営統合を行うことにつき基本的な合意をしたと発表した。

イー・モバイルは、イー・アクセスが38.3%の議決権を保有する持分法適用関連会社となっている。今回、両社を経営統合することで、両社が持つ通信ネットワークの統合、販売チャネルの統合、リソースの活用、効率的な設備投資などの戦略的統合をはかり、固定通信とモバイル通信を融合しながら多様で革新的な取り組みを実行することが可能としている。

経営統合の方式は、イー・アクセスが株式交換完全親会社、イー・モバイルが株式交換完全子会社となる株式交換により行う予定で、イー・モバイルの普通株式又は各種の優先株式1株とイー・アクセスの普通株式1.6 株(下限)~1.7 株(上限)が交換されるよう経営統合比率を設定することを予定している。

なお、ゴールドマン・サックスグループの関係会社でイー・モバイル株主であるジー・エス・ティー・ケー・ホールディングス・スリー合同会社から、所定の条件を満たすことを前提として、経営統合についての賛同を得ているとしている。

2010年1月中旬に本経営統合に関する最終契約の契約締結を行い、2010年3月末までに経営統合を行う予定。

<コメント>
元々、グループ子会社として設立した携帯電話会社であり、100%子会社になることは既定路線と言える。それを設立当初からできなかったのは、イー・アクセスが株式上場をしており、携帯電話事業のスタート時点では設備投資のため大幅な赤字が見込まれることから、決算の数字を意識してのことと考えられる。その意味では、イー・モバイルがイー・アクセスの決算に大きなマイナスの影響を与えない状態になったと言えるのだろう。

関連リンク:イー・アクセスの発表リリース(PDF)

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