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KDDI、ジュピターテレコムに資本参加

KDDIは、ジュピターテレコム(J:COM)株式を取得し、持分法適用関連会社化すると発表した。

米Liberty Globa(LGI)グループが保有する中間持ち株会社3社の株式全部を取得することで合意したもの。取得金額は3,617億円。

これにより、KDDIはLGIグループのジュピターテレコムに対する出資関係を承継するため、J:COMはKDDIの関連会社となる。KDDIの議決権比率は37.8%となり、筆頭株主となる。

KDDIでは、J:COMは日本最大手のケーブルテレビ局/番組供給事業統括運営会社(MSO:Multiple System Operator)であり、KDDIの連結子会社であるジャパンケーブルネット(JCN)と共に、総合通信キャリアとしてKDDIグループのFMBC(Fixed Mobile and Broadcasting Convergence)などのより幅広いサービスが提供できるよう努めていくとしている。

<コメント>
NTTが非常に高いシェアを持ちながらFTTHが普及している中、放送がデジタル化され再送信も可能になってくると、インフラとしてのCATVの需要はFTTHに取って代わられることが容易に予測され、将来性には疑問符が付く。単体での生き残りが難しいのであれば、KDDIと組むのは戦略としては分かるが、ただの延命策ではなくNTTと対抗できるような将来性を描くことができるのかは、今後のKDDIの戦略にかかっていると言えるだろう。

関連リンク:KDDIの発表リリース(PDF)

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