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東芝、128GBの組込み式NAND型フラッシュメモリを発表

東芝は、スマートフォンやデジタルビデオカメラなどの携帯機器向けに、業界最大となる容量128GBの組込み式NAND型フラッシュメモリの新製品を発売すると発表した。

新製品はJEDEC e・MMC Version 4.4に準拠した組込み式NAND型フラッシュメモリ。17×22×1.4mm の小型パッケージに、32nmプロセスによる64GbitNANDチップ16枚とコントローラチップを納めた。

JEDEC e・MMC Ver. 4.4規格に準拠したインターフェースを有しているため、NAND型フラッシュメモリの制御機能(書込みブロック管理、エラー訂正、ドライバーソフトウェアなど)をユーザーが開発する必要がなく、開発負荷が軽減され、ユーザー側の開発期間の短縮にもつながる。

厚さ30μmのチップ薄厚化技術やチップ多段積層技術に加え、大容量64GbitNANDチップを使用することにより、組込み式NAND型フラッシュメモリでは業界最大容量を実現した。

2010年9月から順次サンプル出荷を行い、第4四半期(10-12月)から量産を開始する予定。

<コメント>
フラッシュメモリはメモリーカードとしての利用の方が目立つが、iPodのようにかたくなに増設メモリに対応しない製品もあり、そうしたモデルで大容量モデルを実現するには組み込み式フラッシュメモリの大容量化は欠かせない。これを採用した携帯プレーヤーの登場も遠くないだろう。

関連リンク:東芝の発表リリース

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