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東芝、24nmプロセスの組み込み向けNANDフラッシュ・メモリを製品化

東芝は、シリコンオーディオプレーヤーやタブレットPC、ポータブル情報機器、さらにはDTVやセットトップボックスといったデジタルコンシューマー機器等の組込み用途向けにコントローラー搭載NAND型フラッシュメモリ「SmartNAND」の新製品を発売すると発表した。

新製品の特徴は、24nm世代のプロセスで製造したNANDフラッシュ・メモリと、ECC搭載のコントローラ・チップを1パッケージに収めていること。32nm世代のNANDフラッシュ・メモリを採用した現行製品に比べて、搭載コントローラおよび内部インタフェースの高速化により読み書きの性能を向上させており、読み出し性能を最大1.9倍、書き込み性能を最大1.5倍に高めた。

速度性能については、4タイプの読み出しモード(Normal Read/Faster Read/Pre-Read/Silent Read)と2タイプの書き込みモード(Normal Write/Faster Write)を準備し、搭載アプリケーションの速度要求状況に応じて最適に選択できる。

また、汎用的なNANDインタフェースを採用しており、同インタフェースを採用している機器であれば、既存品を容易に置き換えられ、ECC処理機能を搭載しているため、ユーザー側の開発負担を軽減しながら、最先端のNANDフラッシュ・メモリをタイムリーに使用できるとしている。

メモリ容量は、64GB、32GB、16GB、8GB、4GBの5種類。パッケージは、52端子LGA(14mm×18mm×1.0mm)を5種類の容量すべて、48端子TSOP(12mm×20mm×1.2mm)を16GB品、8GB品、4GB品で用意する。

2011年4月中旬から順次サンプル出荷を開始し、2011年第2四半期(4月~6月)から順次量産を始める。

<コメント>
すでに2010年に24nmプロセスのNANDフラッシュの製品化は発表されており、今回はECC搭載の組み込み向けにパッケージしたというもの。これで携帯プレーヤーなどへの搭載も進むものと期待される。

関連リンク:東芝の発表リリース

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