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パナソニック、無接点充電規格「Qi」対応の「Charge Pad」を発売

パナソニックは、ケーブル無しで充電が可能な「Qi(チー)」規格に対応しパッド上の所定エリアに置くだけで充電できる「無接点充電パッド」および無接点充電パッドで充電できる「USB対応モバイル電源パック」「単3・単4形ニッケル水素電池専用充電機能付キャリングケース」を2011年6月24日より発売すると発表した。

「Qi」は、様々な企業が参画している業界団体Wireless Power Consortium(WPC)が策定したワイヤレス給電に関する規格で、WPCは現在82団体が加盟しており、「Qi」規格の国際標準化を進めている。

今回発表した製品はムービングコイル方式を採用しており、充電パッドの送電コイルが、充電する機器の位置を自動で検出して移動することにより、充電エリア内でのフリーポジション充電を実現している。

「無接点充電パッド」は、同時発売の「USB対応モバイル電源パック」「単3・単4形ニッケル水素電池専用充電機能付キャリングケース」を充電できるほか、Qi対応の各種製品を充電できる。出力電流の合計が1.5Aを超える場合、2台同時の充電はできないが、予約充電機能により、順次充電する形となる。

「USB対応モバイル電源パック」は、出力電流が最大1.5Aの大容量タイプと、最大1Aの標準タイプ、計2種類。どちらもUSB端子を備え、別途、ユーザーの手元にあるUSBケーブル経由でスマートフォンや携帯電話を充電できる。無接点充電パッド経由での充電は、大容量タイプで約7時間、標準タイプで約5時間かかる。

「単3・単4形ニッケル水素電池専用充電機能付キャリングケース」は、単3形ニッケル水素充電池と単4形ニッケル水素充電池を充電できる製品。充電時間は「充電式EVOLTA(エボルタ)」単3形×2本で約3時間、従来形より電池容量が少なく充電回数が多い「充電式EVOLTA e(エボルタ イー)」単3形×2本で約1.5時間となる。

価格はいずれもオープン。

<コメント>
汎用のワイヤレス給電システムは以前より話題にはなっていたが、国内メーカーがきちんとした製品を出すのは初めてと言えるだろう。パナソニックとしては充電される側としてバッテリーしか用意できなかった格好だが、標準規格に対応しているだけにポータブルプレーヤーなど標準で対応する機器が登場してくると広く展開できるのではないか。そのためには利便性だけでなく無接点であることをアピールできるデザイン性なども必要となるだろう。

関連リンク:パナソニックの発表リリース

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2011/7/10 日曜日 21:34:46 posted by ぱふぅ家のサイバー小物