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Apple、音楽/アプリ/電子書籍などをクラウドで管理できる「iCloud」を発表

Appleは、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、Windows PC上のアプリケーションとシームレスに連動する新しい無料クラウドサービス「iCloud(アイクラウド)」を発表した。

iCloudは、これまで提供していたオンラインサービス「MobileMe」や、アプリケーション配信サービス「App Store」、電子書籍配信の「iBookstore」なども組み合わせた包括的なサービスとなる。

これらに加え、iOS端末のコンテンツをバックアップする「iCloud Backup」、文書ファイルを保存する「iCloud Storage」、写真を一時的に保管する「Photo Stream」、音楽配信サービスと連動する「iTunes in the Cloud」が追加された。

iTunes in the Cloudでは、過去にiTunesを通じて購入した音楽をユーザのiOSデバイスすべてに追加費用なしでダウンロードできるほか、新たに購入する音楽についてもユーザのデバイスすべてに自動的にダウンロードできるようになる。

また、iTunes in the Cloudでは「iTunes Match」と呼ぶ、年間24.99ドルの有料サービスを米国で始める予定。iTunes MatchはユーザのiTunes以外で入手した音楽が、1800万曲を超えるiTunes Storeで提供中の楽曲と合致する場合には、それを256kbps AAC DRMフリーバージョンと差し替えるというサービス。合致した音楽は数分で入手でき、合致しない残りのごく一部の音楽のみがクラウド上へアップロードされる。これにより、ユーザーは音楽ライブラリ全体をアップロードする必要がなくなるとしている。

iCloudの正式バージョンは2011年秋、iOS 5と同時に提供予定としている。

<コメント>
噂されていたiTunesのクラウド版が正式に発表された。iOSデバイス間でコンテンツを共有するという考え方は当サイトで以前より紹介しているデジタルロッカーという考え方に近い。さらに自らリッピングしたものについても共有化されるが、ここを有料にし、米国のみのサービスとすることもほぼ想定内と言えるだろう。著作権に関わる法律、レコード会社やアーティストサイドの協力などの課題をクリアして日本国内でサービスを行うのはかなり先の未来となりそうだ。

関連リンク:アップルの発表リリース

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