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ソニー、EMI Music Publishingを買収
ソニーの子会社であるソニー・コーポレーション・オブ・アメリカは、出資グループとともに、米シティグループとの間で、英音楽出版会社EMI Music Publishingの買収に関する最終契約を締結したと発表した。
出資グループは、ムバダラ開発公社、Jynwelキャピタル、ブラックストーングループのGSOキャピタル・パートナーズ、デヴィッド・ゲフィン氏から成り、シティグループの完全子会社から総額22億米ドルでEMI Music Publishingを買収する。
ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカは、マイケル・ジャクソン遺産管理財団と共同で、出資グループがEMI Music Publishing買収のために設立する新会社に対して約3億2,500万米ドルを出資し、当該新会社の38%の持分を取得する。また、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカは、増資により最大で40%の持分を取得する権利を有するとしている。
EMI Music Publishingは、膨大な楽曲と高い人気を誇る作詞作曲家が名を連ねる世界トップクラスの音楽出版会社。あらゆる音楽ジャンルや年代、世界の地域をカバーする130万超の音楽著作権を所有している。
この取引は、政府当局及び監督官庁の承認などの取得を含む諸手続きの完了が条件となり、買収後のEMI Music Publishingの業務遂行については、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカの子会社ならびにマイケル・ジャクソン遺産管理財団が共同所有する音楽出版会社であるSony/ATV Music Publishingが、出資グループに代わって携わるしている。
<コメント>
EMIはレコード会社と音楽出版社の面を持つが、このうち、音楽出版社の部分をソニーが買収した形となる。音楽配信ビジネスにおいては、著作権よりも原盤権を保有する音楽出版社の役割が重要であり、ソニーの狙いもそこにあると見られる。特にアップルのiTunesとの関係にどのような影響をもたらすのか、ソニーは自社のビジネスにどのように活用するのか注目される。
関連リンク:ソニーの発表リリース
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