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“エニーミュージック”、2013年1月17日に終了

エニーミュージックは、オーディオ機器向け音楽プラットフォーム “エニーミュージック”について、2013年1月17日をもってすべてのサービス提供を終了すると発表した。

エニーミュージックは、2004年2月にケンウッド、パイオニア、シャープ、ソニーの4社が中心となり設立され、ヤマハ、ディーアンドエムホールディングス、オンキヨー、ビクターなどが協賛会社として参加していた。

インターネットにブロードバンド接続した対応オーディオ機器に、直接音楽を配信したり、関連サービスを提供するためのネットワークサービス/共通プラットフォームとして、2004年5月20日よりサービスを開始していた。著作権管理技術には、ソニーが開発したOpenMGを、配信コーデックにはATRAC3を採用していた。

2013年1月17日正午にサービス提供が終了となり、購入楽曲の再ダウンロードは2013年1月31日正午までとなっている。なお、サービス終了後も対応機器に保存されている購入楽曲は、従来通り聴くことができる。

<コメント>
パソコンを必要としない音楽配信というコンセプトは悪くなかったが、小さな画面、使い勝手の悪いインターフェイスと、サービス面が十分ではなかったし、技術面やコンテンツの面ではソニーの色が付きすぎていた。またサービス開始時には携帯電話が同じコンセプトの担い手として十分使える見通しも立っていた。据え置き型にはより高音質にするなど付加価値を付けていく方向性もあったのではないか。タイミングが悪く、時代の徒花になった印象もあるが、この失敗の反省を次に生かせるよう期待したい。

関連リンク:エニーミュージックの発表リリース

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