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ソニー、ハイレゾリューション・オーディオ音源に対応した『NW-ZX1』、『NW-F880シリーズ』を発表

ソニーは、ハイレゾリューション・オーディオ音源に対応し、レコーディングスタジオやコンサート会場にいるかのような圧倒的な臨場感を実現したウォークマン『NW-ZX1』と『NW-F880シリーズ』の2シリーズ計4機種を2013年10月より発売すると発表した。

内蔵フラッシュメモリ容量は、16GB(NW-F885)、32GB(NW-F886)、64GB(NW-F887)、128GB(NW-ZX1)。

対応音声圧縮方式は、FLAC、Apple lossless、AIFF、MP3、AAC、HE-AAC、ATRAC、ATRAC Advanced Lossless、WMA、リニアPCM。CDを超える高音質のWAV(192kHz/24bit)、FLAC(192kHz/24bit)、Apple Lossless(192KHz/24bit)、AIFF(192KHz/24bit)といったハイレゾリューション・オーディオ音源(ハイレゾ音源)の再生に対応している。

音声信号をフルデジタル処理し、ハイレゾ音源の再生に対応した「S-Master HX」搭載。さらにウォークマン独自の進化としてハイレゾ音域でのノイズ除去、ヘッドホンアンプ出力のカップリングコンデンサの削除、ヘッドホンドライバ部の電源を正負および左右チャンネルを独立した4つの電源にして、ヘッドホンのドライブ能力を向上させることで、より繊細で力強い音で音楽を再生することが可能となっている。

手持ちの圧縮音源をCD以上の音質にアップコンバートする「DSEE HX」を搭載。音源をハイレゾ相当の高解像度音源にアップグレードし、楽器やボーカルの生々しさ、演奏の場に居るような空気感を再現する。

独自のさまざまなデジタル信号処理技術を組み合わせることで、ソニーおすすめの高音質を手軽に楽しめる「ClearAudio+」を搭載。ソニーの複数のオーディオ技術を盛り込みながらも複雑な個別設定をすることなく、一回の操作で、低域から高域までソニーがお奨めするクリアかつ臨場感ある音を簡単に楽しめる。

4.0型のTFTカラー液晶、FWVGA(854×480ドット)ディスプレイを搭載。色の再現領域を拡大し豊かで自然な色や、一層繊細な色の違いを忠実に描き出すトリルミナスディスプレイ for mobileを採用している。対応する動画圧縮方式はAVC(H.264/AVC)、MPEG-4、WMV(Windows Media Video9)。著作権保護されたWMVファイルは再生できない。静止画のJPEG、PNG画像も表示できる。

全モデルでBluetoothに対応、プロファイルはA2DP/AVRCP/OPP/HIDをサポートする。無線LANはIEEE 802.11b/g/n/aに対応、WEP/WPA/WPA2の暗号化に対応する。NFC(Near Field Communication)を搭載おり、ワンタッチリスニング機能により、スピーカーやヘッドホンなどの対応機器に本機をかざすことで、Bluetooth機器の登録(ペアリング)を意識することなくワイヤレス接続することができる。

本体側面に再生・一時停止ボタン、選曲ボタン、ボリュームボタンを搭載。これにより音楽再生アプリケーション「W.ミュージック」や動画再生アプリケーション「ビデオプレーヤー」を本体画面を使って直観的に操作できるだけでなく、本体ハードウェアボタンを用いたブラインド操作も可能になっている。

音楽再生アプリケーション「W.ミュージック」では、トップ画面で新たにダッシュボードコンセプトを採用。画面に表示した写真やリストからお好きなアルバム、アーティストを直感的な操作で快適に選曲できる。「おまかせチャンネル」は、気分や時間帯に合わせ、様々な選曲モードでおすすめの曲を提案する。

WM-PORTからのオーディオ出力として新たにデジタル出力にも対応。さらに、ソニー製のポータブルヘッドホンアンプ『PHA-2』に対して、音楽コンテンツを音質劣化なくデジタル出力することができるようになった。

ダイレクト録音アプリにより、パソコンを使わずにCD/MDプレーヤーやラジオなどから音楽を直接ウォークマン®に録音することが可能。

Android4.1を搭載し、Google Playストアに対応。音楽だけでなく、動画、ゲームなどのアプリケーションを楽しむこともできる。

『NW-ZX1』はこれらの特徴に加え、アルミニウム合金を削り出したモノコックボディと金メッキ処理された真鍮削り出し部品の組み合わせが、高品位なデザインフォルムと高剛性筐体を実現。電気的なノイズなど不要な外乱に強い構造が安定した高音質を実現している。

さらに全ての高音質を支える電源部分を大幅強化。電池の接続には、通常より低抵抗のケーブルおよび保護回路を用いることで、力強い低音、瞬発力のある中高音で音楽を再生する。また、ヘッドホン駆動のための電源には、通常モバイル機器では用いられない大型の高音質コンデンサOS-CONを採用。ノイズを極小化、透き通った高音、力強い中低音を実現する。

また、フルデジタルアンプ「S-Master HX」の音声出力段のフィルターに温度特性の良いフィルムコンデンサを採用。弦楽器・ボーカルなどの細かいニュアンスや、管楽器の倍音成分を自然な響きで再現する。

φ3.5mmのヘッドホンジャック部品として大型のジャックを用いることで、接触抵抗の低減や接点圧の安定化を行い、経年変化を抑えることが可能になり、基板とジャックの接続には、キレの良い音質特性を持つ低抵抗のOFC(無酸素銅)ケーブルを採用している。

『NW-F880』には周囲の騒音を約98.0%カットする「デジタルノイズキャンセリング機能」も搭載する。

電源は内蔵型リチウムイオン充電池。電池持続時間は音楽再生で約32時間(NW-ZX1)/約35時間(NW-F880)、動画再生で約5時間。充電時間は約3時間。

最大外形寸法は約60.7×約122.8×約15.3mm(幅×高さ×厚さ、NW-ZX1)、約59.9×約116.6×約8.5mm(同、NW-F880)。重量は約139g(NW-ZX1)、約103g(NW-F880)。

カラーバリエーションはNW-ZX1がシルバーのみ、NW-F880がビビッドピンク、ブラック、ホワイト、ブルーの4色。価格はいずれもオープン。

<コメント>
2012年シーズンには新機種の発表のなかったZシリーズだが、なかなか意欲的なスペックで再登場してきた。スペックアップしてきたFシリーズとの差別化も筐体などの面で図っている。Androidを搭載することでスマートフォンやタブレット端末とも競合することになるが、自ずとそれらにユーザーを取られていくオーディオプレーヤー側からすれば、同じ土俵に上がって音質面をアピールするより他ないのだろう。

関連リンク:ソニーの発表リリース

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