2001/04/05
三菱商事、宇宙通信、東京電力などコンテンツ配信サービスを事業化
 
 三菱商事、宇宙通信、東京電力は企画会社ヒットポップスの第三者割当増資を引き受け、ブロードバンドコンテンツ配信サービス「ヒットポップス」を事業化すると発表した。 増資により資本金は2001年10月までに23億円とし、最終的な出資比率は三菱商事35%、宇宙通信20%、東京電力20%、大日本印刷3%、トランスコスモス0.4%、その他21.6%と予定されている。

 ヒットポップスは宇宙通信の所有する通信衛星スーパーバードを利用してインターネット接続サービスを提供しているCATV局に対してコンテンツを配信する実験を行ってきた。 今回IPマルチキャスト配信サービスによる動画などの配信に見通しがついたため事業化する。

 予定しているコンテンツは音楽、映画、スポーツ、ゲームと幅広く、コンテンツ提供者には広く安価にブロードバンド配信サービスインフラを提供する。 現在、ヒットポップスと提携しているCATV事業者は準備中も含めて36社。2001年5月から商用サービスを開始し、8月にはコンテンツに対する課金サービスも予定している。 顧客はCATV局だけでなくADSL事業者、またインフラも通信衛星と共に光ファイバーも検討するとしている。

<コメント>
衛星インターネットサービスはNTT-SCやダイレクトインターネットなど個人向けサービスはいずれも失敗に終わった。今後は企業向けのサービスによってそのインフラの活用を進めていくことになるだろう。 同様のビジネスを行っている企業としてソニーと東京急行電鉄が中心となって設立したAIIがある。

関連リンク:ヒットポップスのサイト
 
 
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