2001/04/10
Universal Music Group、EMusic買収を発表
 
 世界5大レーベルの一つに数えられる大手音楽レーベルUniversal Music Group(以下UMG)は会員制音楽配信サービス会社EMusicを買収すると発表した。 買収金額は2460万ドル。EMusicの発行済み株式4320万株を一株あたり57セントで買い取る。

 EMusicはMP3.comなどと並びMP3ファイルを利用したダウンロードサイトの草分けとして有名。700の独立系音楽レーベルと延べ16万5千曲に及ぶ配信契約を結んでいる。 また、傘下にはRollingstone.comやDownBeat.comといった人気サイトがある。今回の買収によりUMGはこれらEMusicの資産も手に入れると見られている。

 UMGは先週にもSONY Music Entertainmentとの合弁会社Duetを通じて米Yahoo!と音楽配信サービスにおいて提携を発表しており、その時点でも今回の買収は噂に上っていた。 またUMGはRioportとの間でも配信サービスの契約を結んでおり、音楽配信プラットフォームとオンラインブランドの確保の動きが活発化している。

<コメント>
ニューエコノミーと呼ばれるインターネット専業企業はそのブランド力確立のコストの高さに停滞気味。 オールドエコノミーと呼ばれる既存企業はそのブランド力でインターネット上でもその力を見せ始めているが、ある特定の分野ではニューエコノミーのブランドが無視できず対抗するのではなく取り込む戦略を取り始めている。 音楽配信の分野でもこうした動きが見られるようになってきたといえるだろう。

関連リンク:EMusicの発表リリース
 
 
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