KCOM(旧KDDコミュニケーション)は1999年6月よりサービスを行ってきたデジタルコンテンツ向け少額決済サービス「MilliCent(ミリセント)」を2001年9月28日をもって終了すると発表した。
ミリセントはコンパックが考案・開発した決済システム。KCOMとコンパックが「0.1円からの世界最小単位の決済」をキャッチフレーズに世界で初めて商用化した。
ユーザーはあらかじめ「MilliCentウォレット」(Windows版)をPCにインストールしておき、「ネットコイン」をクレジットカードでKCOMから購入する。
デジタルコンテンツの購入時はウォレットの中からネットコインを0.1円単位で利用することができる。 サービス開始時には1999年内に加盟店を150社、初年度の売上を1億5千万円、3年後に10億円を目標としていた。
サービス終了はミリセントのサイト上に案内されており、既にウォレットのダウンロードとネットコインの購入は終了している。
あわせてネットコインの返金手順も案内されている。返金受付は2001年10月1日まで。
なお、サービス終了の理由については諸般の事情としているが、ミリセント決済のショッピングモールに当たる「ミリセント島」で確認する限り、有効な加盟店は42に留まっており、収益面からの撤退と見られる。
<コメント>
あらゆるインターネットサービスが見直しの局面を迎えているが少額決済の分野も同様。やはりウォレットのインストール及びそれに伴うネットコインの購入手続きなどユーザー側の手間の煩雑さが敬遠されたものと考えられる。
当サイトの少額決済サービス事業者に紹介していなかったのは偶然。
関連リンク:ミリセントのサイト |