仏Vivendi Universalは、MP3.comを1株当たり5ドルとして総額3億7200万ドルで買収すると発表した。支払いは現金もしくは株式交換の形で行われる。
MP3.comはMP3のダウンロードサイトの老舗として知られる。独立系レーベルを中心に180ヶ国、150,000人以上のアーティスト、967,000曲以上の楽曲を集めている。
単なるダウンロードサービスだけでなく、様々なアイディアを繰り出したが、それらはしばしば訴訟の対象となることもあった。日本では先頃ビーイングとの提携を発表していた。
Vivendi Universalは傘下にUniversal Music Group(UMG)を持つメディアグループ。UMGは2001年4月に同様のダウンロードサイトEMusicを買収している。
同グループのGet Music、Farm Clubも含めると会員数4000万人、月間ページビュー1億2000万を越えるサービスとなる。
また、UMGは同じく2001年4月にはSONY Music Entertainmentと合弁会社Duetを設立、Yahoo!と音楽配信サービスに関する提携を発表している。
<コメント>
これでNapsterも含めて独立系ダウンロードサービスの主だったところはすべて大手レーベルの傘下に入ったことになる。MP3.comのブランドは残るとしているが、
サービス内容などはグループ戦略に合わせていくものと見られる。この辺の構図は分かりにくいので近日図解を公開予定。
関連リンク:MP3.comの発表リリース |