JASRAC(日本音楽著作権協会)は、個人のホームページなど非商用としてのインターネット上での音楽の著作権管理を2001年7月1日から開始するのに先立ち、利用許諾の申込受付を2001年6月1日より開始した。
JASRACはインタラクティブ配信の利用料規定を2000年8月に申請、同12月18日に許諾を受けている。
これに基づく商用配信事業者に対する著作権管理業務は既に始まっているが、同時に規定された非商用配信に関しては主に個人サイトが対象となるために周知徹底期間として2001年7月1日からの運用とされていた。
今回はそれに先立ち、利用許諾申込手続きの手順を明らかにすると共に事前の受付を開始したもの。6月中の利用許諾申込は郵送のみとなるが、7月2日以降はWeb上での申込(一部郵送手続きは残る)が可能となる。
著作物使用料の支払いはコンビニエンスストアや郵便局からの払い込みとなる。オンラインでのクレジットカードでの支払いにも対応する予定。
なお、6月中の申請は運用開始日からの許諾となるが7月1日が日曜日であることから許諾ライセンスマークの交付は7月2日以降となる。
非商用配信についての著作物使用料は以下の通り。
・利用曲数が10曲までの場合(ダウンロード形式・ストリーム形式共に):1曲当たり年額1,200円もしくは月額150円
・利用曲数が10曲を越える場合(ダウンロード形式):10曲越えるごとに年額10,000円もしくは月額1,000円
・利用曲数が10曲を越える場合(ストリーム形式):曲数にかかわらず年額10,000円もしくは月額1,000円
同時にJASRACからはストリーム形式の区分が明示されている。 RealAudio、MidRadio、QuickTime、Windows
Media Technologiesのストリーム形式、又はそれに準ずる方法。 さらにMIDIやmp3などの音楽ファイルに関してもHTMLで「bgm」「embed」のタグが付いているものはストリーム形式と見なすとしている。
<コメント>
団体・法人には適用されない個人ホームページに関するトピックだが著作権というものについて再度考えさせてくれる。
今年後半から著作権管理はJASRACの独占でなくなるが、著作権自体がなくなるわけではないのだから。
関連リンク:JASRACの発表リリース |