米Liquid Audioは、安全な音楽配信に用いられる効率的な電子透かし技術について米国特許を取得したと発表した。
新たに取得したのは米国特許番号は「6,219,634」。コンピュータを利用してオーディオ信号に対して効率的に電子透かしデータを埋め込み、抽出する技術を含む。
電子透かし技術に求められる条件とはより少ない計算能力しか必要としない数学的アルゴリズムを使うことであり、それにより音楽データから電子透かしデータを抽出する能力は飛躍的に高まる。
また、Liquid Audioでは他にもterritory restriction技術を持っており、IPアドレスからユーザーがどこに居住しているかを確認し、その地域ごとに異なる著作権許諾を設定することができるとしている。
これは例えば、特定の国の中でのみ楽曲を流通させたい場合などに用いられる。
一方、日本のリキッドオーディオジャパンは、Liquid Audioとの独占販売権および付随する契約を解除すると発表した。解除は2001年7月30日付。
今後はWMTやEMMSなども併用した音楽配信ビジネスを進めていくとしている。
<コメント>
音楽配信技術会社の老舗として決して技術水準が低いわけではないLiquid Audioだが、プレーヤーの側からみるとかなり分が悪い。
実際に事業内容をみるとWMTでの配信も行っているなど自社技術にこだわらない事業展開を行っている。LAJも同様の方針転換ができるかが注目される。
関連リンク:米Liquid
Audioの発表リリース
リキッドオーディオジャパンの発表リリース |