日本レコード協会(RIAJ)とコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、ファイル交換ソフトについての利用実態調査を共同で実施、利用者は国内全体では約100万人にのぼるという結果を得たと発表した。
今回の利用実態調査はインターネットのアンケートサイトを利用して実施された。実施期間は2001年5月1日から同18日まで。有効回答数は約10,000件。
この結果、ファイル交換ソフトの利用者は5.4%、具体的な利用ソフトでは「Napster」が4.4%、「Gnutella」が1.5%となった(重複回答あり)。
日本レコード協会では、この比率を総務省速報値による日本のインターネット利用者数、約1,856 万人に当てはめると、国内のファイル交換ソフト利用者を約100万人(Napster利用者約81.7万人)と推計できるとしている。
また、アンケートではNapsterユーザーの使用開始から調査時までの平均ダウンロード数も調べており、一人当たり50曲との結果が得られたとしている。
この結果をレコード会社による正式な楽曲のダウンロード利用料金を基に換算すると、Napster利用者全体で約143億円相当の音楽ファイルがダウンロードされていると推計している。
<コメント>
著作権を保護する立場からの発表のため多少誇張されているような印象は否めない。調査結果には問題ないのだろうが、
こうしたインターネットの実態調査は調査手法をインターネット上のアンケートにした場合、 当然のことながらアンケートに答えられる程度に習熟したユーザーに偏ってしまう。そのため調査結果を利用者全体に当てはめると数字が大きくなってしまう。
そもそも80万人のNapsterユーザーがいるのならMP3プレーヤーはもっと売れていていいはず。
関連リンク:日本レコード協会の発表リリース |