米Preview Systemsは、音楽配信関連事業を松下電器産業にライセンス供与する非独占契約を締結したと発表した。
松下はPreview Systemsに対して100万ドルを支払い、Preview Systemsの音楽配信パッケージ「ZipLock
EMD」システムのソースコードを非独占で取得し、将来に渡る製品サポートの責任を負う。 また、現状のサポートが継続されることを条件に、既にZipLock
EMDシステムを利用している顧客を松下に移管する。 日本ではNTTコミュニケーションのArcstarとソニーのLabelGateがプレビューシステムとの契約の下、ZipLock
EMDシステムを利用しているとしている。
ZipLockシステムはデジタルコンテンツに対し、強固なセキュリティをかけて流通させ、利用者は鍵を購入することによってコンテンツを利用できるというシステム。
ソフトウェア向けのESDシステムは、日本のダウンロードポータル「Vector」で使われているが、2001年5月にAladdin
Knowledge Systemsに売却することで合意済み。 同社はシステム資産を売却しながら会社の精算を進めていく方針としている。
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主流となり得なかった配信技術がまたひとつなくなったという印象。松下がEMDLBとしてZiplockを採用していたが、今後どう取り扱うのかが注目される。
ちなみにリリースの中にあるLabelGateにはPreviewのシステムを使っているという発表や記述はなく、真偽のほどは不明。
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