少額決済に特化したネット専業銀行、イーバンク銀行は2001年7月23日午前9時に開業、ウェブサイト（http://www.ebank.co.jp/）で口座開設申込の受付を開始すると発表した。
口座開設の申し込みは、ウェブサイトで必要事項を入力し、本人確認書類（運転免許証のコピー等）をFAXまたは郵送する。追って、電子証明書用IDが送付され、それに従って電子証明書をインストールする。印鑑やサインは必要ない。
またイーバンク銀行は全銀ネットに加盟せず、当面、独自のATM網を保有しない。その代わり、入金に関しては第一勧業銀行と三井住友銀行、さらにあさひ銀行（本年秋より対応予定）に仮想支店を設け、入金チャネルとして活用するとしている。
公表されたサービス内容によると、送金手数料、口座維持手数料は無料となっており、インターネット上での決済サービスに特化する。
また、Eメールアドレスが分かっているだけの相手に簡単に送金できる「ペイパル（PayPal）」サービスも秋には開始の予定。同時期には携帯電話にも対応するとしている。
さらにイーバンク銀行は、大株主でもあるYahoo! JAPANの「Yahoo! オークション」の本人確認におけるオフィシャルバンクとして提携も発表した。
中でも企業が出品する「プレミアムオークション（BtoCオークション）」では、ほぼ全ての店舗で利用できる初めての銀行となる予定としている。
＜コメント＞
貯蓄性や融資を行わず、決済機能のみ提供する事業モデルはこれまでの銀行のイメージからはほど遠い。設立相次ぐネット専業銀行の中でも独特と言える。
関連リンク：イーバンク銀行の発表リリース |
