Bertelsmannグループでデジタルコンテンツの著作権管理ビジネスを手がけるDigital World Service(DWS)は著作権管理(DRM)ソリューション「DWS Subscription」と「DWS Promotional Products」を発表した。
DWS Promotional Productsは、レコードレーベルやコンテンツ所有者がそのコンテンツを宣伝に使いたいと考えている企業に対してコンテンツをライセンスすることができる「White Label」ソリューション。
ライセンスされたコンテンツはしっかりと保護され、ユーザーは許諾条件を受け入れ広告企業に対して個人情報などを開示することでコンテンツを利用することができる。
例えばレーベルは新しいアルバムのCDの売上アップのために、ファンサイトへの登録と引き替えにおまけトラックをユーザーにダウンロードさせることができる。
このソリューションをアピールするためにDWSでは、ドイツの音楽ポータル、BeSonic、BMG Entertainment、ニューヨークのインディーズバンドの楽曲を収録したCDを制作、配布を行う。
このCDの制作に当たっては、SonopressとInterTrust Technologiesの協力を仰いでいる。
DWS Subscriptionはパートナーが消費者に対してアクセス料金を請求する会員制でのデジタルコンテンツの販売ができるようにするソリューション。
何曲まで楽曲を利用許可とするか、その期間はいつまでとするか、といったビジネスルールを設定し、そのルールに沿って各ユーザーの期間の終了と更新を管理するツールを提供する。
さらにDWSではこれら2つのソリューションで利用するツールとして「DWS Rights Locker」と「DWS Content Manager」も発表した。
DWS Rights Lockerはユーザーがコンテンツを購入した権利を保管するWeb上のロッカー。デジタルコンテンツの販売業者やポータル、プロバイダーなどを通して提供される。
DWS Content ManagerはDRMによって管理されたデジタルコンテンツとプレーヤーの連携を取り、すべての形式のファイルをサポートして、デジタルコンテンツのダウンロードと利用を管理する単一のツール。
ビジュアルインターフェースを備え、ユーザーが所有しているデジタルコンテンツを一目で把握することができ、そのまま利用することができる。
DWSでは、これらのツールによりユーザーはこれまでにないデジタルコンテンツの使いやすさを体験するだろうとしている。
<コメント>
これまで各企業が開発を目指していた技術が一つの形になったという印象。ただ、これがBertelsmann傘下の企業の事業であることが気になる。
Bertelsmannも参加している大手レーベルの連合MusicNetとの整合性に疑問が残る。
関連リンク:Digital World Serviceのソリューションに関する発表リリース
Digital World Serviceのツールに関する発表リリース |