大日本印刷は、2002年初頭より、インターネットをはじめとしたネットワークを介したデジタルコンテンツの流通プラットフォーム事業「Dplats(ディープラッツ)」を開始すると発表した。
「Dplats」は、コンテンツ配信インフラやコンテンツ管理、著作権保護、課金・認証の収益回収システム、データ編集・加工などの基盤機能の提供だけでなく、
プラットフォーム上で流通させるコンテンツの商品企画や表現方法などのアプリケーションの開発、利用顧客の購買情報をもとにした販売促進やマーケティングサービス、
さらにはコンテンツ流通における新たなビジネスモデル開発までをトータルに提供する。
具体的な事業としては以下の3つを予定している。
1.当社独自のコンテンツ販売サイトの運営事業
2.コンテンツホルダー・パートナー企業とのコラボレーションによる共同事業
3.他社ポータルビジネスにおけるバックオフィス事業(プラットフォーム機能の提供によるコンテンツ販売代行)
このうち、第1弾として、「Dplats」のプラットフォームを利用し、独自に運営するコンテンツ販売サイト『AnyStyle(エニスタイル)』を構築する。
『AnyStyle』は「音楽」・「ゲーム」・「映像」・「エンタテインメント」・「教育・知育」・「出版」・「スポーツ」など幅広いジャンルの集客力の高いコンテンツを予定しており、プロモーションサイトを今秋より立ち上げ、2002年初頭より試験運用を開始、本格稼動は2002年春を予定している。
これまでも大日本印刷では、「ウェブの書斎」、「専門書の杜」、「SSweb(エスエスウェブ)」などのサイトを通じて生活者向けのコンテンツ流通ビジネスを展開、
「MediaGalaxy(メディアギャラクシー)」、「Mobile Galaxy(モバイルギャラクシー)」などのネットワークビジネスを通して多くのノウハウを蓄積してきているとしている。
<コメント>
インターネットの世界では古い部類に入る「MediaGalaxy」で培ったノウハウやコンテンツホルダーとの関係は強みとなるだろう。ただ、著作権保護技術などは明らかにしておらず、柱となる事業についても目新しさはない。
関連リンク:大日本印刷の発表リリース
AnyStyle(エニスタイル)のサイト |