2001/10/10
RIAAとNMPA、会員制音楽配信サービスのライセンスに合意
 
 米音楽出版社協会(The National Music Publishers' Association、NMPA)、The Harry Fox Agency(HFA)及び全米レコード協会(The Recording Industry Association of America、RIAA)は、 インターネットにおける会員制音楽配信サービスのライセンスについて、合意に達したことを発表した。

 この合意に基づき、RIAAと加盟レコード会社、及びそのライセンス先である音楽配信サービス事業者は、HFAが権利を持つすべての楽曲についてサービスに利用できるようになる。

 HFAはNMPAの子会社として27,000の音楽出版社と160,000の音楽家の作品の転載や配信のライセンス、収益の分配を行なう業界最大の団体。

 ライセンスを一括して供与される道筋ができたことから、会員制音楽配信サービスは数千曲単位でオンデマンドのストリーミング配信や、再生する期間や回数を制限したダウンロードを提供できるとしている。

 ただし、具体的なライセンス料金は定められておらず、決定次第、サービス開始時に遡り支払いの義務が発生する。この前提に立ち、RIAAはHFAに100万ドルを前払いで支払う。 今後2年の間に両者がライセンス料で折り合わなかった場合は、折り合うまでRIAAは続けて年額7万5千ドルを月割りで支払っていく。

<コメント>
一曲いくらのサービスはともかく、有望とされている会員制サービスはその金額が各権利者間で決められずにいた。まだ詳細は詰められていないものの、サービスに対して訴えを起こすような団体からお墨付きを得たことの意義は大きい。

関連リンク:RIAAの発表リリース
 
 
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