2001/11/10
NRI、2006年の音楽配信市場規模を約1,000億円と予測
 
 NRI野村総合研究所は、オンラインゲーム、音楽配信、出版、映像配信の4市場からなるデジタルコンテンツ市場について、2006年までの市場規模予測とビジネストレンド分析を行い、2001年の490億円弱から年平均成長率60%以上で拡大し、2006年には5,530億円に達するとの予測を発表した。

 中では、オンラインゲーム市場がブロードバンド化の進展と携帯電話によるインターネット接続の浸透により、2006年に現在の家庭用ゲームソフト市場の50%弱に相当する、2,710億円まで拡大すると予想している。

 次いで、オンライン映像配信市場については、2006年には1540億円まで拡大するものの、その大部分は広告による市場と分析、ユーザーへの直接課金市場拡大のためには映像配信を支える各種プラットフォームサービスの整備・充実が不可欠と指摘している。

 音楽配信市場に関しては、2001年の4億円から年平均成長率200%以上で拡大し、2006年には1,026億円に達すると予測している。
 この中では、販売形態を楽曲を1曲ごとに購入する「シングル型」と、一定金額の支払いにより決められた範囲で複数の曲を購入できる「アラカルト型」に分類、「シングル型」から「アラカルト型」へと市場の牽引力は移っていくとしている。
 ただし、これらは音楽配信が普及促進の方向へ働くことを前提としており、パッケージに対しての付加価値などをアピールしていく必要があると指摘している。

<コメント>
きちんと現在の音楽市場規模を把握し、その中で音楽配信に期待される市場規模を割り出している数字は参考にはなる。ただ、中味は現状分析に終始しており、特に目新しいものはない。

関連リンク:NRIの発表リリース
 
 
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