2001/11/28
ソニーファイナンス、ICカードを利用したクレジット決済サービスを発表
 
 ソニーファイナンスインターナショナルは、インターネット上で、非接触ICカードを使った安全かつ簡単なお支払いを可能にするサイバー専用の新しいクレジットサービス"eLIO(エリオ)"を2002年4月から開始すると発表した。

 eLIOではソニーの非接触ICカード関連技術"FeliCa(フェリカ)"を採用。利用者はインターネット上で買物をする際、パソコンにUSB接続したリーダ/ライタ"パソリ"(カード会員にソニーファイナンスが有償提供予定)にICカードをセットするだけで決済が可能となり、従来のようにカード番号などの手入力は不要となる。

 ICカードを使用しているため、カードの偽造、改ざん等の不正行為が極めて困難とされる。また、カードのオーソリゼーションにはICチップ内にのみ書きこまれているeLIO独自のカード識別情報を用いるため、カード番号が他人に盗まれるリスクが低くなっている。

 さらに、カード情報のデータ伝送は加盟店を経由せず、利用者とソニーファイナンスとの間で直接行われるため、カード番号の悪用などのリスクはほとんどない。
 また、オーソリゼーション時のeLIO加盟店とソニーファイナンスとのインターフェースにはソニーファイナンスが開発したクレジットカード決済代行システム"e-SCOTT(イー・スコット)"を利用し、加盟店の希望に応じ本人認証の精度を高める「認証アシスト機能」もオプションで提供可能となっている。

 "eLIO"機能を搭載するクレジットカードには、書き込みが自由で、記憶容量が大きいというICカードならではの特徴を生かし、"Edy(エディー)"、身分証明証、入出退管理、チケットなど、eLIO以外のサービスを付加することが可能であり、1枚のカードで複合的なサービスが提供できる。

 ソニーファイナンスは、"eLIO"加盟店の募集と、同提携カード発行事業者の開拓を行っていくほか、自社でも"eLIO"機能を搭載した独自クレジットカード「ソニーカード(仮称)」を2002年4月から発行する予定。
 「ソニーカード(仮称)」では、コンビニエンスストアやネット上でのデジタルコンテンツなどの少額課金に適した、ビットワレットが推進するプリペイド型電子マネー・サービス"Edy"機能および、リアルの場でのクレジットによる支払いが可能な"VISA"機能が付加される。

 ソニーファイナンスでは、3年後(2005年)に"eLIO"加盟店数(サイバー)2万店、提携カードも含めたカード発行枚数2百万枚の普及を目指すとしている。

<コメント>
ECサイトでクレジットカード決済を採用する場合はクレジットカード会社との間で決済情報データの仲立ちをする決済代行業者が必要となる。 その1社であるソニーファイナンスがICカードに対応することはECサイト側の普及も期待できる。

関連リンク:ソニーファイナンスインターナショナルの発表リリース
 
 
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