音楽出版社は、情報サービス強化のため、米MUZE社との間で、双方が保有するCDデータベース(CDタイトル、収録楽曲名、アーティスト名等)の共同利用で業務提携したと発表した。
音楽出版社は、1984年に創刊した『CDジャーナル』、及び『CD総カタログ』で蓄積してきた国内発売CDソフト約24万タイトル200万曲以上の文字情報をデータベース化し、1990年からCDショップ等での業務用検索システムの開発など、CD情報のデータサービスを手がけてきた。
一方、MUZEは1991年から米国内で流通するCDソフト、ビデオソフト、書籍などの文字情報コンテンツをデータベース化、独自の端末機を使った検索システムを開発し、米国盤約30万タイトルと英・仏盤19万タイトルを蓄積し、これに書籍などの文字情報約180万書籍のデータを加えている。
このMUZEのデータベースはタワーレコードをはじめとするトランスワールド・エンタテインメントなどの全米のCDショップや、バーンズ&ノーブルなどの全米規模の書店で運用してきた。
さらに、ゲームソフトや、アーティスト情報などのコンテンツを充実させ、Amazon.com、ヤフー、アメリカン・オンライン、タワーレコード、ベストバイ、ヴァージン、MTVi、ボーダーズ、などのEコマースサイトへの情報提供も行なっており、米国CDデータでは全米一のシェアとボリュームを誇っている。
今回の業務提携では、双方のデータベースを、日本語と英語双方の言語から互いに利用できることを目的としており、日本国内では海外盤情報を“日本語(カタカナ)でアーティスト検索”することなどが可能となる。
これにより、従来の海外盤CD検索で多かった綴りの間違いなどから開放され、海外盤情報検索に飛躍的な利便性をもたらすとしている。
音楽出版社では今後のサービス展開として、業務用CD検索システム『MUZE-HYSFY(仮称)』の開発、CDショップでのインターネット・ショッピング『CupiD』への運用、i-mode、EZ-webでの『海外盤CD検索サイト』の提供などを予定している。
<コメント>
CDデータベースと言えば日本ではオリコンGE、米国ではGracenoteのCDDBがインターネット分野では進んでいる印象を受ける。今回のパートナーシップが健全な競合をもたらすのであれば歓迎できるだろう。
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