2002/01/29
Rioport、デバイス対応会員制音楽配信サービスでBMGと合意
 
 Rioportは、大手レーベルBMGとの間で、携帯プレーヤーなどデバイスへの転送を含めた会員制音楽配信サービスへの楽曲提供に関して合意したと発表した。

 これまでの会員制音楽配信サービスでは携帯プレーヤー、携帯電話、ステレオ、STBといったデバイスへの楽曲の転送はサポートされておらず、Rioportでは今回の合意により同社が世界で初めてデバイス対応の会員制音楽配信サービスを実現できるようになったとしている。

 このデバイス対応の会員制音楽配信サービスは同社のPulseOne music subscription serviceとして2002年第1四半期内にe-tailer、ブロードバンドプロバイダー、デバイスメーカーを通して開始され、BMGより約22,000の楽曲が提供される。

 デバイス対応の会員制音楽配信サービスを支えているのが、Rioportのd2d(Direct-to-Device)技術。 HDDなどパソコンの記憶装置を通さずに直接ネット上の音楽コンテンツをデバイスにダウンロードできるこの技術により、再生回数の制限や再生可能期間の制限など会員制音楽配信サービスのルールがデバイスに対しても適用できるようになった。
 このd2d技術は既にサムスン、三洋電機、ソニックブルー、TIによってデモンストレーションされており、携帯プレーヤー、携帯電話、ネット対応オーディオ機器、STBなどに統合可能となっている。

 Rioportでは、マーケットアナリストの分析から、この技術が多くの消費者に会員制音楽配信サービスを受け入れてもらう重要なポイントになるとしている。

<コメント>
昨年末にスタートした大手レーベルの音楽配信サービスはいずれも携帯プレーヤーへの対応をしておらず、不評を買っていた。今回の発表により、技術的な対応もさることながら、コンテンツ側にもプレーヤーへの認識があることが分かった意義も大きい。

関連リンク:Rioportの発表リリース
 
 
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