2002/02/26
米RIAA、2001年の音楽ソフト市場に関する調査結果を発表
 
 米レコード協会(RIAA)は、米国における2001年の音楽ソフト市場に関する調査結果を発表、レコード会社からの出荷枚数が10.3%と急激に減少していると発表した。

 具体的な数字としては、2001年のレコード会社から小売り店やカタログ販売業者への出荷枚数は9億6,858万枚、前年の10億800万枚に比べて10.3%減少。金額ベースでも2001年の音楽ソフトの売上高は137億ドルで、前年の143億ドルに比べて4.1%減少している。

 この減少についてRIAAでは、9月の同時多発テロと並んでオンラインファイル交換とCD-Rへのコピーを要因として挙げている。

 RIAAから委託を受けたPeter Hart Research Associatesが12歳から54歳までの2,225人の音楽ファンを対象に行った調査に依れば、その内の23%が音楽を無料でダウンロードしたりコピーできるため、あまり音楽を買わなくなったと答えている。
 また、50%以上が無料でダウンロードした楽曲をMP3プレーヤーやCD-Rにコピーしたことがあり、この数字は1999年の14%から急速に増えている。
 さらに、その間、CD-Rの所有率も14%から5人中2人と3倍近くになっており、その影響は無視できないものになっているとしている。

<コメント>
こうした発表は昨年から続いており違法コピーを取り締まるためのストーリーとして用いられている。そのため引用されている調査結果も割り引いて読み取る必要はあるものの、アメリカの市場性を見る上での参考にはなるだろう。

関連リンク:RIAAの発表リリース
 
 
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