2002/05/22
Vivendi Universal、CenterSpanのP2P技術でコンテンツ配信
 
 米CenterSpan Communicationsは、米Vivendi Universal Net USA (VUNet USA)が同社のコンテンツ配信ネットワーク「C-StarOne」を利用してエンタテインメントコンテンツ配信サービスを提供するとの覚書を交わしたと発表した。

 VUNet USAは、仏Vivendi Universalが買収し傘下に加えていた米MP3.comや米EMusic.comなどの音楽会社、ゲーム会社、教育関連サイトを統合し2001年11月に設立したオンライン企業。

 VUNet USAはC-StarOneを利用した音楽などのコンテンツ配信サービスを2002年後半に開始する予定。

 米CenterSpan Communicationsは、P2P技術を利用した音楽や映画などのマルチメディアファイルの検索や交換サービスを提供していたScourの資産を2000年12月に競売で落札している。

 2002年5月14日には、Sony Music Entertainment(SME)との間でB2K、Five for Fighting、Flickerstick、John MayerおよびMacy Grayの5アーティストのプロモーションを「Scour.com」にて行うことを発表している。

 C-StarOneは、MicrosoftのWindows Media Technologiesをベースに、7階層からなるCenterSpan独自のセキュリティ機能で強化した著作権管理システム採用しており、コンテンツ所有者が配信・利用の認証を設定することができるとしている。

<コメント>
タイミング悪くSMEとのプロモーションに関する発表は取り上げられなかったため、ここで同時に取り上げる。P2P技術は有料のビジネスとして成立させるには出所が確かなコンテンツの提供が欠かせない。ただし、そうした仕組みが、無料だからこそ集まっていたユーザーに受け入れられるかは不透明といえる。

関連リンク:CenterSpan Communicationsの発表リリース
 
 
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