2002/10/17
Rioport、Ecastと合併
 
 米Rioportは、家庭外設置機器へのコンテンツ配信用インタラクティブメディアネットワークを提供する米Ecastと合併すると発表した。

 存続会社はEcastで、合併後の新会社の社名はEcast。RioportはEcastのRioport事業部門として事業を存続する。

 Ecastは1999年に設立。デジタル・ジュークボックスやエンタテインメント用機器など家庭外のブロードバンド対応デバイスに対して「ペイ・パー・プレイ」(pay-per-play)ベースでエンタテインメント・コンテンツの配信・管理を行うサービス「インタラクティブ・メディア・ネットワーク」を提供している。

 イーキャストが配信を手がけているデバイスや製品は、アミューズメント装置運営世界最大手のLeisure Linkを通じて、英国内だけでなく米国中の施設に設置されている。

 配信コンテンツは、全メジャーレーベルおよびインディーズ・レーベルの楽曲、ゲームソフト世界大手数社のインタラクティブ・ゲーム、インターネット上の主要情報源からのスポーツ、ビデオソフト、ニュース情報など。

 Rioportは、"e-tailer(音楽配信事業者)"を通じてパソコンや専用再生機器へのパーソナルな音楽配信を提供している。

 今後は、両社のコアコンピタンスを生かし、例えばラウンジに置かれたジュークボックスでpay-per-playの歌を聞き、ジュークボックス画面からe-tailerの口座にログオンしそのトラックを購入。このトラックをポータブルプレーヤーに直接ダウンロードできるようになるとしている。

 なお、Rioportの日本拠点、株式会社リオポートでは、法人の商号変更も含め、詳細はあらためて発表を行う予定としている。

<コメント>
音楽配信事業者の買収や合併は珍しくはないが、単純な撤退ではなく業務用機器への配信事業者との組み合わせは興味深い。本当にシナジー効果を期待できれば面白いが、国内での展開はすでにキオスク端末が厳しい状況にあり、困難が予想される。

関連リンク:Ecastの発表リリース
 
 
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