2002/11/20
ソニーミュージックグループ、著作権保護付音楽CDを発売
 
 ソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)は、SMEJを本社とするソニーミュージックグループのレーベルカンパニーから音楽の著作権保護機能を付加した"レーベルゲートCD"を発売すると発表した。

 1枚の "レーベルゲートCD"は2つのセッションから構成される。

 1stセッションでは、従来のCDと同様の民生用オーディオ機器向け音源を収録し、パソコンでの再生を不可とするコピーコントロールを施している。

 2ndセッションではパソコン機器向けに音楽配信と同等の音質の暗号化された圧縮音源が入っており、インターネットでの個別認証手続き完了後、ハードディスクへ複製された音楽データを音楽再生ソフトウエア"MAGIQLIP"にて再生できる。
 さらに、ハードディスクに複製された音楽データはNet MD等のOpenMGに対応した機器等へ指定された回数で"チェックイン・チェックアウト"が可能となっている。なお、ハードディスクへの複製については、個別認証手続きにて複製回数をカウントすることにより、パッケージ毎に定められた課金が発生する。ただし、1回目の複製は当面の間は0円課金となる。

 SMEJでは、CDの音質をマスターテープに限りなく近づけるための改善を継続して行っており、今回「カッティング工程のためのPDLS」の開発に成功し、更なる音質改善を実現。この技術はレーベルゲートCDにも使用されているとしている。

 2003年1月22日以降、ソニーミュージックグループのレーベルカンパニーから発売される邦楽CD12cmシングルの全タイトルを"レーベルゲートCD"として発売する予定としている。

<コメント>
リリースには触れられていないが、2ndセッションで利用されているコーデックは132kbpsのATRAC3とされている。インターネットでの認証により一定の複製権を与える仕組みは音楽配信とほぼ同じ。

関連リンク:SMEJの発表リリース
 
 
ビジネス情報↑





Copyright©2000-2001 EMD.GR.JP All rights reserved.